町の教育の魅力化について/津別町教育長

津別町教育長インタビュー

町の教育の魅力化を進める北海道津別町 宮管教育長に、津別町の教育と魅力化の必要性についてお聞きしました。

津別町の教育の特徴について

きのまち津別の子には、丈夫な根っこを育みます。
本町では小学校、中学校ともに一校に再編成となりました。再編成しても、一学年一学級、30名前後です。
一人ひとりの能力や可能性を伸ばし、自他を尊重しあい、だれもが笑顔ですごすことのできる学校づくりに、校長先生を筆頭に学校の先生達は一生懸命です。
様々な活動をしていくなかで、誰もが主役になることができます。
促成栽培のひ弱な根っこではなく、大器晩成でじょうぶな根っこ。
豊かな人間の土台作りを教育委員会も後ろから、側面から支援します。

放課後や休日には地域の大人が様々な野外体験を用意してくれます。
ラフティングやツリーイング、森を散策したり、魚釣りをしたり、冬はスキー、スケート、スノーシューと年間を通じて自然を学び自然で遊ぶ野外体験活動「アソビバ!」が人気です。

芸術分野では日フィルの演奏家を講師に楽器の演奏を学ぶセミナーが二十一回、リコーダーの第一人者金子健治氏らを講師に学ぶセミナーが九回目となります。
筑波大、名城大、NTTCom、豊田自動織機ラグビー部等の夏合宿地であり、大学選手権やトップリーグでの活躍は子ども達にとって夢と希望を与えてくれます。
文武両道、子ども達の知徳体をバランスよく育んでいきます。

津別高校への支援について

町民みんなが、津別高校生の応援団!

津別町では津別高校生のために多くの支援を続けています。

大人へのステップ!職場体験、奉仕体験、農業体験への協力
学校祭の応援

津別町からの応援(各種助成)
① 筑波大学との高大連携事業(まちなか再生プロジェクトに参加→筑波大学訪問)
② 給食の提供@237円
③ 学び直し講座に講師派遣
各種助成
④ 制服購入費全額
⑤ 教科書・副教材全額
⑥ バス通学費補助75%
⑦ 入学時校納金半額
⑧ 部活動遠征費等の助成
⑨ 進学講習 「サテラインゼミ」導入
⑩ 英検等の各種資格検定の半額助成
⑪ 国公立大進学者にお祝い金制度 30万(返還不要)
⑫ ニュージーランドに5名を研修派遣(自己負担5万円)

津別町の子ども達の未来について

「今の子ども達の65%は、大学卒業時に、今は存在しない職業につく。今後10~20年間で、雇用者の約47%の仕事が自動化される。」といった予測があります。
たぶんそうなるのでしょう。
だからこそ、子ども達一人ひとりには、予測できない変化に受身で対処するのではなく、主体的に向き合って関わりあい、自らの可能性を発揮し、よりよい社会と幸せな人生の創り手となる、人間としての「たくましさ」と「かしこさ」を身につけさせたいですね。
促成栽培ではなく、じっくりタイプで大器晩成が理想です。
そんな津別の子ども達は、進学や就職で、将来はふるさと津別を離れていくことでしょう。
そうなったとしても、ふるさとがだいすきで、ふるさとを誇りに思い、ふるさと津別の自慢を大いに語ることのできる若者に育って欲しいというのが願いです。
朗らかで誠実で、何事にも意欲的で、地道な努力を惜しまない、芯の一本通った人間として活躍してくれることでしょう。