まちづくりと教育について/津別町長

津別町長インタビュー

町の教育の魅力化を進める北海道津別町 佐藤町長に津別町の魅力、津別町における高校の存在の重要性についてお聞きしました。

津別町のまちづくりの基本的な方向について

津別町は面積の86%が森林の町で、林業と農業を中心とする町です。

一時期16,000人いた人口は三分の一の5,000人を下回る状態になっています。

その中で、ラグビー合宿などで毎年来ていただいている筑波大学のご協力のもと、広がっていた町を集約しながら、コンパクトな町づくりを進めています。

津別町の魅力とは

観光では標高1,000m弱の津別峠があり、遠くは知床の山並み、眼下には屈斜路湖を見ることができます。

最近では夏秋の雲海ツアーが始まり、外国人を含むたくさんの観光客にお越しいただいています。

また「チミケップ湖」という(舌を噛みそうな)名前の湖には、ロケーションが素晴らしい宿で全国でも5本の指に入るといわれるオーベルジュもあり、観光資源に恵まれた町です。

町唯一の高校である津別高校の重要性について

津別町の人口減少の要因として、昭和60年の旧国鉄相生線の廃止があります。

町内にいくつもの駅がありましたが、廃止に伴い、働いていた人たちが町を去っていきました。

その後、300人以上の従業員がいた営林署も縮小されていく中で、学校も一つ一つ統合されていき、小中高は一校ずつしかなくなってしまいました。

その上津別高校も町からなくなってしまうということになると、地域振興という面でも非常につらいものがあります。

何よりも、子どもたちが義務教育から高等教育まできちんと受けられる町にしていきたいという思いがあり、何とか存続のために町としてしっかりサポートしていきたいと考えています。